戦略的ホクロ戦術
思春期の頃は顔中のホクロがとてもコンプレックスでした。鏡を見ては、このホクロさえなければ・・とあってもなくても大差ない顔を嘆いていたものです。高校生になりアルバイトで貯めたお金でレーザー除去をやりましたが、顔中のホクロをまとめて消してやろうと意気込んだものの、いざその時になってふと子供の頃TVでよく見かけていた池上季実子や南野陽子が頭をかすめたのです。2人とも口元のホクロが代名詞のような女優さんで、もしかしたらあの位置のホクロは縁起がいいのかもしれない、ほぼ直観でそう思った私は同じ位置のホクロだけ残してくれと担当医にお願いしていたのです。
大人になり職種柄もあってか顔相学にハマって本を読み漁っていたことがあります。顔相学は顔のパーツごとに運勢や性格の傾向があり、各パーツの運勢を組み合わせて人物を分析する学問です。私は占いに興味があったわけではなく、その時代の流行りの顔を顔相学に照らし合わせてみたり、個人的に好きな顔、嫌いな顔を自分なりに言語化することを目的で、当然その延長上にホクロに関する顔相もあるわけです。
池上季実子、南野陽子のホクロの位置は顔相学的には「食にこだわりを持つ、食いしん坊」だそうで、なんじゃそりゃ(笑)と吹いてしまいました。ゲン担ぎでわざわざ残したホクロの意味がそんなことだったとは。とはいえ今では筆でわざとホクロを描いたりする時代です。ホクロもメイクの一手段にこれからなるのかもしれません。
顔だけで100個近くのほくろに劣等感 探して、数えて、考えて…「醜いとしか思えなかった」
ごく小さいものも含め、顔だけで100個近くのほくろがあった。左頰の大きなほくろがあったところは、うっすらと白くなっている=兵庫県内
© Copyright(C) 2023 神戸新聞社 All Rights Reserved.子どもの頃から異常なまでにほくろが多く、コンプレックスで顔を隠して話すことが多かった。35歳を過ぎてほくろやしみを取ることがメジャーとなり、どんどん自分のお肌に自信が持てました。※ルッキズムを巡るアンケートへの回答
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「なんかお姉ちゃん、顔にぶつぶつがある」
全身にほくろができやすい佐藤舞さん(仮名、40代、兵庫県)は小学校高学年くらいのとき、近所の子どもにそう言われた。
その子は一つ、二つと顔を指さし、黒い点を数えた。ほくろという言葉も知らないくらい幼い子どもだった。「もう、やめてよー」と笑って受け流した。悪意はないと分かっていたが、それから考え込むようになった。「私ってほくろ多いんや…」
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